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2009年6月26日金曜日

事実は仮想戦記より奇なり

 たしか小官が厨房の頃、レンタルビデオ屋で見かけたビデオのパッケージに
「タイムスリップしたステルス機がナチスの手に渡ってしまった!」
というものがあったと記憶しております。
…検索した感じではこの映画かと。

ところがどっこい、ナショナルジオグラフィックが大戦末期にナチスが開発中だった全翼機Ho229の実物大モデルを作ってRCSを調べたところ、当時のイギリスのレーダーに対して十分有効なステルス性を有している事が判ったのだそうです。

 全翼機のRCSが小さく、敵のレーダーに映りにくいという事はよく知られていて、YB-35フライング・ウィングなんかも実戦に投入されていたら日本軍のレーダーでは捕捉できなかっただろうと言われております。
本機に関しても表面に炭素材の特殊コーティングが施されていた事からステルス機説があったそうですが、今回ナショナルジオグラフィクのリサーチによってそれが裏付けられる事となったわけです。

…うーむ、ナチスドイツのオカルト科学は我々の予想を遥かに超えておったようですな。

2009年6月24日水曜日

実力の時代

 昨日、こっちは慰霊の日でありんした。
それはさておき、T-72神教の神官であるJSF氏が紙媒体にデビューしたようです。

航空情報って、県内じゃちょっと見た事無いんだがジュンク堂行けば有るだろうか…

まあ、彼のブログはうちとは比べ物にならない程の人気サイトですしこういう実力の持ち主がネットから市場へデビューするのは最近では珍しくもない事です。

よく知られているところではケータイ小説もありますし、フラッシュアニメでも塚原氏ラレコ氏などの事例があります。

時間とお金が存分にあれば小官もこんな駄文を書くばかりでなく色々作ってみたいと思うのですが、こういった人達もやはり無い金と時間を工面してあれだけのクオリティの物を仕上げて、それが社会に広く認められているのだろうと考えると…



                        鬱になりそう。

2009年6月19日金曜日

米軍、日本製の缶パンを採用

 ええと、タイトルの通りです。
この度、在沖米軍が日本はアキモト社製のパンの缶詰を非常食として採用しました。

ただし、正確には米軍が採用したわけではなく、米軍基地の消防隊が保存用非常食としての導入を決定し、アキモト社が沖縄工場で製造した200缶を納入したというです。

 こいつは例の非常食の本にも”缶入りソフトパン”の名で載っているシロモノで、賞味期限(消費期限ではありませんよ、この意味が解りますね?)が37ヶ月というデタラメとしか思えないスペックを誇ります。

とにかく環境ストレスに対する耐性にこだわって開発され、その代償としてやけに不味い事で有名なMREは常温で三年間保存できると言いますから、味は上で保存性能ではほぼタメであるわけで、なるほど採用されるわけです。

 まあ、他社から発売されている類似品のパンの缶詰も一部の痛み易い品目を除いては同等の保存性を実現しているようですが、関連資料を見る限りこのアキモト社は特に商売上手な感じです。

2009年6月17日水曜日

ライトニング2について心配な事

 ここんとこしばらくF-X選定の話が盛り上げっていますね。
小官はライトニング2でほぼ決まったものと思っていますが、やっぱりラプターを売ろうという話が再燃するかと思えば、厚化粧イーグルが安いというが出たり、タイフーンならばブラックボックス無しでライセンス生産できるというが出たり…

結局のところ防衛省がラプターにこだわっているのは、お役人なので一度決まった方針を変えられないからだと思いますが。

そりゃ確かにラプターは良い飛行機です。
おそらくわざと性能を落としたモデルでもライトニング2より性能は高いでしょう。
しかし輸出が解禁され、さらに性能を落とす改造をやっている間にはライトニング2がアメリカ以外の国でも実戦配備に就くでしょう。

厚化粧イーグルは安いかも知れませんが、あれはステルスというよりRCS対策をやっただけの感がありますし、中国みたくデッドコピーを改造して生産する事が禁じ手でなければ日本ならもっといいのが作れそうな気もします。
今更あんなのを買う意味が解りません。

タイフーンはステルスじゃない上に、欧州機という時点で航続距離が短かそうですが、スーパークルーズ可能で最大速度がマッハ2前後という飛行性能は明らかにライトニング2に勝っており、これをブラックボックス無しでライセンス生産できれば、将来心神の研究データを生かして国産ステルス戦闘機に発展できるかも知れません。
…それも今後技本に相応の予算が出ればの話ですが。

以上のようなわけで、限りなく内定に近いと思うライトニング2なんですが、小官あの機体に関しては一つ懸念している事があります。

今更ですがラプターの騒音が小さいのは、強力過ぎるエンヂンを双発で積んでいるので、騒音の元となるアフターバーナーを炊かずに離陸できるからです。
このあり余る推力はスーパークルーズ時にも十二分に生かされるわけなんですが、ライトニング2は単発機であるために推力が不足しているのか、はたまた空力洗練がアレなのかスーパークルーズは不可能で最大速度もマッハ1.7程度と飛行性能ではF2にすら劣る始末です。

某所には「単発のライトニング2は双発のラプターより静かな筈だ」と言う人もいますが、小官はそれは早計なんじゃと思うのです。
そりゃ両者とも同様にアフターバーナーを炊けばライトニング2の方が静かかも知れませんが、ライトニング2が推力不足のため通常の運用で離陸時にアフターバーナーを炊くような機種であった場合、実質的に住宅地へ届く騒音はラプターより大きくなる可能性があります。

…そうなるとこれが空自に採用されたり、嘉手納に配備されたりすると新型機の方がうるさいというセオリーが強化されて平和大好きな人達が大喜びするだろうと考えられるので、これは面白くない話です。

2009年6月10日水曜日

軍拡時代始まる?

 小官は前回の記事で日本が軍拡するかもしれないぞという話を紹介しましたが、昨日のニュースによると去年の時点でなんと中国の軍事費が世界第二位となっておったそうなのです。
琉球新報にもちゃんと載っておりました。

その内容をざっと纏めるとこんな感じです。
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2008年の世界各国の軍事費
第一位 :ジャイア二ズムな例の国  6073億ドル
第二位 :不正コピー大好きな国   849億ドル(推定)
第三位 :おフランス        657億ドル
第四位 :変態紳士         653億ドル
第五位 :おそロシヤ        586億ドル(推定)
第六位 :じゃがいも野郎      468億ドル
第七位 :二次元主義者       463億ドル
第八位 :ヘタリア         406億ドル
第九位 :石油屋さん        382億ドル
第十位 :カレーの国        300億ドル
第十一位:全ての起源が在る国    242億ドル
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…なんか所々に面白くもない嫌味が織り込まれていますが、不発に終わったネタの残骸なので気にせんといて下さい。

こめ国が桁外れに絶大なのはいつもの事として、中国の軍事費が日本のほぼ二倍、韓国のそれが(徴兵制のある国の筈なのに)日本の半分で元枢軸の三ヶ国が400億ドル程で横並びになっているのが興味深いですね。

中国の軍事費が年々10%程度ずつ伸びており、それはこの国の経済成長にほぼ比例した値だというのは前々から言われている事ですが、中国の経済規模って日本と大体同程度だったと記憶しています。

まあ、たしかに軍事費というやつは安全を買うための保険的な部分がありますんで、景気が良くなったから増やして不景気になったら減らすなんてわけにはいかない。
そういう性格のお金をそれを使う国の経済規模と比較して論じるのもアレな話なんですが、それにしてもやはり多いように思われます。

それがアメリカときた日にはその中国の更に七倍ですから、まったく恐ろしい話です。

2009年6月5日金曜日

きゃあ!ぐんくつの音が…

 ええと、しばらくご無沙汰してたオブイェクトの記事ですが…
自民党から、ここ七年間続いていた防衛費の削減を撤回しようという話が出ているようです。

…これはアレですよ。
あっちこっちで平和大好きな人達が「ぐんくつの音が聞こえる」とか「まるで戦前みたいだ」とか言って大喜びするに違いません。
北朝鮮のミサイルと言えばお約束の敵基地攻撃能力の話も出てきた事ですし、これはガチですね。

敵基地攻撃能力と言えば、巡航ミサイルの話が出ているようですが、小官的にはステルス戦闘攻撃機が魅力的だと思います。
敵側の防空網をすり抜けて重要な部分だけをピンポイント攻撃するというのは巡航ミサイルでも可能ですが、人の乗った航空機ならば不測の事態に対応する上でもより確実ですから。
…それにアメリカさんがライトニング2を売りつけに来るっぽいですもんね。

なんて考えてたらまたこんな話が出てきたりします。
ぶっちゃけ米軍内部での派閥争いの影響がこんな形で現れてるという事だろうと思いますが、なんとも悩ましい話であります。

2009年6月3日水曜日

ロッキードの超技術!

宜野湾で暴走族のイメージダウンを狙って「暴走族」を「ダサイ族」と言い換える事になったようです。

こりゃ痛いニュースになるぞと思ってたら、果たせるかな…

記事の内容を読んで頂けると判るかと思いますが、宜野湾署の連中、「よわむし族」とか「ゴキブリ族」とかこれが公僕のやる事とは到底信じられぬほど厨な事を考えてます。
…これって、取り締まる側も暴走族と同じレベルに墜ちてるんでは。

さて、騒音つながりでこないだ来たラプたんの話でも致しましょう。
前もって予告しておきますが、これからやる事は「ネタ」であり、全く信頼に値しないものである事を断っておきます。

まず、以下の琉球新報の記事をお読みください。
2007年2月20日の記事より抜粋============
 北谷町砂辺に設置した騒音測定器の結果によると、F22が同町砂辺から同基地へ着陸した18日、1回目の飛来の午後3時15分ごろに100デシベル超を4回、2回目の飛来の午後4時15分ごろに1回を記録。最大で102.7デシベルを記録した 
2007年2月21日の記事より抜粋============
 嘉手納基地に一時配備されたF22戦闘機が20日、初めて訓練を実施し、90デシベル以上の騒音が発生した。基地周辺首長や住民らは米軍が計画する共同訓練やF15戦闘機が帰還していることなどを挙げ、嘉手納基地の機能強化を懸念、配備反対を訴えた。
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この二つは、以前嘉手納基地に初めてラプたんがやって来て空撮ヲタの人達が大喜びしたときの記事です。

そしてこっちは同じ琉球新報の今年の記事。
2009年1月31日の記事より抜粋============
 嘉手納町が実施している騒音測定調査で、米最新鋭機F22AとF16戦闘機が米嘉手納基地に飛来した1月中旬以降、70デシベル以上の騒音発生回数が激増している事が31日分かった。騒音が最も激しい同町屋良地区では、F22が訓練を開始した14日から29日まで、1日平均109回(2006年度)を大幅に上回る190回以上を記録した日が5日もあった。
2009年5月31日の記事より抜粋============
 今回飛来した4機は北谷町方面から編隊を組んで滑走路上空を旋回後、午後3時28分ごろ相次いで着陸した。旋回時には78デシベルの騒音を記録。F22のほか、空中給油機KC10とKC135も着陸した
ー中略ーーーーーーー
前回、F22が配備されていた2月には騒音発生回数(70デシベル以上)が2008年度平均(1日の発生回数)の110回を大きく上回る約144回を記録した。
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…判りますか?
2007年のラプたんは102〜90デシベル以上の騒音を出していたのに二年後の今年は78〜70デシベルにまで静かになっているのです。

旅客輸送機の高バイパス比ターボファンエンヂンに対して、戦闘機のアフターバーナー付き低バイパス比ターボファンエンヂンはそうそう簡単に静粛性を高める事は出来ないと思われますが、ラプたんの製造元であるロッキードマーチン社は嘉手納町民の苦情に真摯に向き合い新型機の静粛性をわずか二年ほどの間に20デシベル近くも改善したのです。

…一体全体どんなチートを使えばこれほどの短期間にそんなエンヂン本体を根本から見直すような改良ができるのでしょう?
この改良のため、既に生産停止が決まった機種に一体どれほどの人員と技術力が投入されたのでしょう?

以上、ネタを終わります。