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2014年6月23日月曜日

週刊文春(正確にはその中に入り込んでいるいかがわしい奴ら)がまた性懲りもなく小保方叩きを始めた件

 毎晩のようにダークファルスに襲われるアークスシップですが、この度いかがわしい筋からのF5爆撃を受けてサービス停止に陥っておるようです。

…網軍はダークファルスより強し。
や、あの国の仕業だと断定するわけじゃありませんがね。


 さて、一度触れたネタなのでいつかはやんなきゃならないアフターケアをすると致しましょう。
いかにも左様、基礎的な知識すら弁えてないアホたれに科学者の倫理観についてドヤ顔で語る資格なんぞ与えるから偽証告訴してまで脇の甘い研究者から陥れてやろうという輩が蔓延ってくるのだというお話です。

 この一件に関してある程度名の売れている紙媒体のメディアで積極的に小保方の不正を叩いていたのは週刊文春でした。

しかしながら、本年5月8・15日ゴールデンウィーク特大号にて立花隆と緑慎也…要はSTAP細胞肯定派と批判派という構図で対談記事を出し、ここで大御所である立花隆に

「僕は、あり得ると思っています。あるはずがないと、ドグマティックに言う人もいますが、僕はそういう立場は取らない」

「だいたい発表して二、三カ月で追試に成功できないとしても何ら不思議ではありません。生物系では、さじ加減の要素が大きい実験には、実験者の個人差が結果を左右する場合がかなりある。」

「山中さんはそうやって自分の研究成果に対する批判をはねのけようとしたわけですが、論文を投稿するときに実験の生データを全部つけるというようなことは通常はしません。それなのに、山中さんの先例があるために、小保方さんらに対しても、全部データを出せというような過大な要求がなされているように思えます」

(以上は記事からの抜粋)

…といった具合にやられ、しかも丁度その同じ号の別記事でも報じられている事ですが、全く同時進行的に他ならぬその山中教授に関して小保方の論文ねつ造疑惑が飛び火するという騒動が発生し、これを週刊新潮がすっぱ抜くという事案が発生するに及んで、週刊文春の小保方批判ネタは暫く鳴りをひそめる事になったわけです。


 まあ、小官に言わせれば以前からずっと主張し続けている通り一般的な学術論文の出典・引用の決まりも弁えずに捏造ネタでバカを煽って社会的なムーブメントを起こそうとするような手合いに
"どのような学術論文が正しくて、どういうのが不正なのか"を決定する権利を無償で譲渡するような事をしてしまうから、まごう事なき本物である山中教授の論文ですら不正であると認定されてしまうような基準を恣意的に設定してくれやがったのだというだけの話なんですが。

事実、その種の"尊大なバカ"のメンタリティは現に件の対談記事の中にも既にチラチラ見受けられます。
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 立花 一九九九年にTBSで放送された『世紀末・人類最先端スペシャル』という番組の取材で相当長時間取材して、ラボも見せてもらった。当時、バカンティ教授は「耳ネズミ」を作ったことで世界中に知られていました。
 緑 通称バカンティ・マウス。人間の耳を背中に生やした不気味なネズミで、強く記憶に残っています。
 立花 彼は細胞をならべて人工的に生体組織を作るティッシュ・エンジニアリングの創始者の一人なんですよ。ティッシュエンジニアリングから生まれた人工皮膚、人工骨、人口軟骨、人工心筋シートなどは現在、世界中で広く利用されています。
 緑 そんな人がどうして畑違いの幹細胞研究に乗り出したんですか?
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これも問題の対談記事の抜粋ですが、まずバカンティマウスを
「マッドサイエンティストの科学的興味きめえWW」みたいな見方をしている時点で、小官はこの緑慎也という"自称"サイエンスジャーナリストに強烈な反感を感じましたね。

そりゃ、最先端のバイオテクノロジーを研究しているラボに中世の異端審問官みたいなチープな倫理観を持ちこめばそりゃそうなるでしょう。

だが、若気の至りで開けたピアス穴が化膿した、あるいは平家の亡霊に奪われた、もしくは水商売の女に与えた
…というような理由で耳介を失った人間に彼の研究がどれだけ希望を与えたか判ってるんですか?
と、小一時間問い詰めたくなるような価値観だと断定せざるを得ません。

もっと言ってしまえば、緑慎也は立花隆に
「バカンティ教授はティッシュ・エンジニアリングの創始者の一人なのだ」
と言われて即座に
「そんな人がどうして"畑違いの幹細胞研究"に乗り出したんですか」
と、打てば響くかのごときレスポンスで頓珍漢な相槌を返しています。

少し調べればこのような資料が出てきて、その中にはばっちりと
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前回までのお話で、私たちのからだは60兆個の細胞でできているというお話をしました。また、これら細胞の中には幹細胞といって、自分を増やす能力を持った細胞がいることもお話ししました。そして、実際の私たちのからだは、マトリックスと呼ばれる物質の中に、細胞が入り込んでいる構造をしていることもお話ししました。
そこで両先生は、患者さんの細胞を人工的に増やし、工場で作られたマトリックスとうまく組み合わせることで、からだの組織や臓器を作ることができるのではないかと考えたのです。
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こういうくだりが出てきます。

ティッシュエンジニアリングとは何かという事を中学生にも判るように説明する資料の中に、"患者自身の幹細胞を培養して"移植用の臓器を作り出す技術の事をティッシュエンジニアリングと言うのだと明記されているのです。

…だけど、緑慎也に言わせりゃティッシュエンジニアリングと幹細胞研究は畑違い。
繰り返します、"緑慎也に言わせれば"幹細胞を利用するティッシュエンジニアリングは幹細胞研究とは専攻分野が違うそうです。

判らない事は知ったかぶりせず、素直に判らないと言うか、華麗にスル―すれば恥をかかないモノを、ドヤ顔でこんな事言っちゃう。
そんな物書きは"自称"と前置詞を置いてもサイエンスジャーナリストを名乗らせるべきではないと思いますね。


 …細かい記事の内容の批判に立ち入ったためにいささか論点がボケてしまいましたが、つまりはこういう低俗な物書きがサイエンスジャーナリストの世界じゃ大御所である立花隆に
「それなのに、山中さんの先例があるために、小保方さんらに対しても、全部データを出せというような過大な要求がなされているように思えます。」

と、遠まわしに窘められ、更には自分が小保方を裁いていた物差しで他人が他ならぬ山中教授を測ってみたらアウトだったために、これはもしかして物差しの方が間違っているんじゃねーのという事を炙り出されそうになって逃走こいたというのが先月までのお話だったわけです。


 が、結局反省したつもりは更々無かったらしい。
…ああ、念のため申し上げておきますが、緑慎也個人だけだというわけではありませんよ?
今回は週刊文春の編集部に居る緑慎也とポジションを同じくする不特定多数のライターがまた性懲りもなく下らない小保方批判を再開しやがったという話です。

6月19日号の記事はこう

告発スクープ処分決定直前理研が本誌に情報公開!小保方晴子さんと笹井教授研究費年間6億円の使い途


…論文の査読もマトモにできないから領収書の査読ですかそうですか。

そもそも、しょっぱなの段階で
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「STAP細胞はありまぁす!」と会見で叫んだ彼女は、なぜ翻意したのか。
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などと、どこぞの2ちゃんねらー丸出しな文言を書く時点で記者の品性が透けて見えるわけなんですが。

で、その内容はと言えば理研が公開した文書は黒塗りばかりで研究費の使い道の全容は把握できないと書いてある同じページで"マウスなどの購入記録はない"とやっちゃうレベル。
理研OBから聞いた話ですがと前置きしつつ、
「テクニカルスタッフというのは実験助手ですが、普通は口コミで採用するもの。業界誌に広告を打ったとしても、一回数千円から数万円です」

…基礎的な知識と技量さえあれば勤まるお仕事が、口コミでしか採用してないとかむしろその方が制度的に拙いんじゃないですか?
って言うか、小官はバークレイズコートに置いてある求人誌で過去に何度か恩納村の大学院大学の求人を見た記憶があるのですが。

今ぱっと調べただけでも
とか
という求人が普通に引っかかって来るんですけど、週刊文春の記者の知り合いの理研OBって一体どこの何者なんでしょうね?

で、こういうレベルのしょーもない話を仰々しく書き立てておいて締めくくりが
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 理研は近日中に小保方氏と笹井氏に対して処分を発表する。だが、でたらめな実験に投じられた血税はかえってこないのだ。
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コレですよ。

…だったら、あんたらの垂れ流すデマを否定するためにウソが書いてある週刊誌を資料として買わされた小官は一体何になるんでしょうね?

で、こういう連中に言いたい放題言わせておくとどうなるか?


 理研"の"改革委員会とかいうこれまたどうも胡散臭い組織がしゃしゃり出てきて、小保方一人の不正を口実に紛れもない本物であるiPS細胞の研究まで一網打尽的にぶっ潰してしまえとか言い出す始末。
「理研改革委員会」というのではなく、「理研"の"改革委員会」。
こういう言葉遊びを好むという時点でまず思想的におかしな人達の匂いがしますし、更には組織改革のためには解体だと強烈な極論をぶち上げてるくせに、その"提言"とやらには法的拘束力は無いのだとか。
どうもスパコン仕分けみたいな臭いがしますな?

…あたしゃ、むしろ日本に再生医療の研究をやらせたくないああいった連中が今回の一連の騒ぎを引き起こした張本人じゃねーのかと思いますがね。

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